2010年10月20日(水)に、岩波セミナールームで行われました、弁護士・村瀬拓男の講演内容をダイジェストでご紹介いたします。
当日は、出版社に在籍する各部門の方、出版産業における関連業種の方、さらに電子出版に関心のある方を中心に、大変数多くの皆様にご参加いただきました。
セミナーは、東京電機大学出版局の植村八潮さんによる、事前解説、アテンドを経て、弁護士・村瀬拓男による講演が行われました。
1.出版者の権利とは何か
これまでの歴史的経緯をもとに、現在どのような理論が求められているかを解説
2.著作隣接権の内容と効果
音楽産業における実用例をもとに、出版界での必要性において解説
3.著者と出版社の新しい関係
デジタルネットワーク社会における、出版の範囲、そして、独占の意味について解説
4.書協の新しいひな型との関係
電子出版物との権利帰属における関係性を解説
5.雑協ガイドラインとは何か
デジタル雑誌配信権利処理ガイドラインにおいて条項ごとに解説
6.ガイドラインの適用範囲と具体的な運用
同ガイドラインにおける実務について、運用の具体例を用いながら解説
また、講演終盤の質疑・応答では、実務における対処方法や、変遷経緯など、参加者皆様の立場における、様々なご質問をいただき、ご説明いたしました。
質疑・応答には、できる限り十分な時間をとるよう心がけておりますので、セミナーご参加の際には、質疑・応答の時間の際に、どうぞ遠慮なくご質問ください。
次回、11月15日(月)のセミナーでは、出版契約書における書籍協会の新しいひな型についての解説を予定しています。
※次回も満席のお申し込みが見込まれております。定員がありますので、聴講をご希望の方は、どうぞお早めに、下記までお申し込みください。
『電子出版と契約をめぐる最新状況/全2回』
~出版者の権利と、書協・雑協における「出版契約」をめぐる動き~
日時/2010年11月15日(月) 18時00分~20時30分
会場/岩波セミナールーム
会費/7,000円/各講座につき
企画/出版研究センター 林 幸男
お問い合わせ・申込み/
出版ビジネススクール事務局 TEL(03)3234-7623
http://skc.index.ne.jp/seminar/20101020.html
《主な講演内容》
第2回
新しい書協ひな型の解説とそのカスタマイズ
・新しい書協ひな型の逐条解説
・出版社の業務形態に応じたカスタマイズ
<ディスカッション>
講師:弁護士 村瀬拓男 氏/東京電機大学出版局 局長 植村八潮 氏
【用賀法律事務所】 http://www.youga-law.jp