用賀法律事務所 事務局通信

2010.09.13

【講演】出版社の戦略的著作権講座/出版ビジネススクール事務局主催

『電子出版と契約をめぐる最新状況/全2回』
~出版者の権利と、書協・雑協における「出版契約」をめぐる動き~
 
日時/2010年11月15日(月) 18時00分~20時30分
会場/岩波セミナールーム
会費/7,000円/各講座につき
企画/出版研究センター 林 幸男
お問い合わせ・申込み/
出版ビジネススクール事務局 TEL(03)3234-7623

http://skc.index.ne.jp/seminar/20101020.html

 
《主な講演内容》
第2回
新しい書協ひな型の解説とそのカスタマイズ
・新しい書協ひな型の逐条解説
・出版社の業務形態に応じたカスタマイズ
 
<ディスカッション>
講師:弁護士 村瀬拓男 氏/東京電機大学出版局 局長 植村八潮 氏
 
 デジタルネットワーク環境が出版界にもたらした最大の変化は、出版社の「独占的地位」の喪失です。業界内で互いに顔が見えている状況における競争に対応できていれば足りる時代はすでに終わっています。電子書籍による「出版」概念の拡張に伴い、多種多様なプレーヤーが参加する時代においては、出版社は何で商売を行い、どのように出版活動を継続していくのか、ということについて明示的な態度表明が必要となります。そしてその態度表明は必然的に契約実務にも反映されることになります。
 現在、出版界には、20年来の課題である「出版者の権利」創設に向けての動きが具体化し、書協では電子出版に対応した新しい契約書ひな型が作成され、雑協では権利者団体と協議の上デジタル雑誌の権利処理ガイドラインを制定することになりました。今後の契約実務においては、このような流れの本質を理解し、自社の業務に合わせて適切に取捨選択していくという作業が必要となるのです。
 本講座はこのような問題意識の下に、2回連続講座として、「『出版者の権利』問題について」、「書協契約書ひな型とそのカスタマイズ」、「雑協ガイドラインの意味と運用」などについて、これらのすべてに中心的な起草者として関与している講師による解説を行います。